【館への招待状】

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離して! 必死に腕を動かそうとする。 だけどやっぱり動かない。 「お姉ちゃんは僕と遊んでくれるよね? 待ってるよ……」 ……。 男の子が左腕から這いずるように私の顔に近付いてくる。 ひっ!? なにこれ、苦しい。 石の様にズシリと重い男の子の体。 「……約束だよ……」 覗き込むように私の顔を見てくる。 どうすることもできない。ただ額から汗が大量に吹き出していく。 どいて! お願い、苦しい、息ができないよ!! 体が圧迫される。 このままじゃ……。
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