第1章

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束の間でも、 むせるぐらいにかおる、 その楽園の花々を、 満喫したかった.... 佑香はすっかり 夜の蝶と化していた… 彼がクラブなんかに 場慣れしているかどうかなんて? そんなことは知らないし、 その時の佑香にとっては どうでもいいことだった。 彼はその提案に即座に飛びついた。 ----周りから見たらどうなんだろう---- 若い子をひらひらさせて、 かこっている、 熟女に見えるのしら? そんな考えが、一瞬頭をかすめた…… でも、そんなこともどうでもよかった。 世間一般の道徳感なんて、、 解き放たれてしまった 夜の蝶は、 とっくに凌駕してしまっていた…… 踊ろうが、踊るまいが、 それも構わない。 今夜だけの、 楽園が 待っている……
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