第1章

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すっきりしないまま、 それでも表面上は平穏に日々は過ぎ、 1か月がたとうとしていたころ、 佑香は上司から呼び出された。 部長室に個別に呼び出されるのは 決まってなにか悪いニュース。 「河野くん、かけたまえ」 「はい」 「じつは、伊藤君のことでなんだが」 ドキッ 「は、なにか?」 ドキドキドキドキ…… 「最近、彼はなにか変わった様子がなかったかね?」 「はい? 変わった様子というと?」 「いや、取引先からこれがね…」 と言って、おもむろに、 開封された封筒をデスクへ放り出した。 「開けても?」 こむつかしいそうな顔をしてうなずく部長。 自分とは関係ないと思うけど.... 一抹の不安をもちつつ開封した---
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