第1章 #2

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それでも、 もう、自分の中では 一切の関係を断ち切って、 終止符を打ったつもり。 彼のことは、 考えてはいけない。 過去は忘れて、 その思い出だけを大切にして、 前に進まなきゃ.............. ----------------------- そうやって、 佑香は理性を前面に押し出して、 不器用に、 新しい生活をはじめていた。 自らの気持ちを偽りながらも...... 心のどこかにある、 ぽっかりとした空虚さが、 リフレッシュした生活から来ているのか、 佑香にはわからなかった。 そうであれば、、 もっと爽やかな気持ちになっても いいはずなのに...... ---------------------- 面接で疲れた 日々のある晩のこと...... 佑香はめずらしく 家でくつろぎながら、 お酒を口にしていた。
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