第1章 #2

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アルコールなんかで彼を忘れることはできない。 それどころか、よけいに思い出してしまう。 でも、職場での倫理観とのジレンマに 陥って、闘っていた日々を考えれば、 今が気楽なのは否めない.... ーーー失ったものは大きかったのかも しれないけれど、 それ以上のものを失わなくて 済んだーーー 彼を思い出して恋しくて、つらい日は、 それをおまじないのようにして、 自分自身に言い聞かせた...
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