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白石美優(しらいしみゆ)、15歳。
世間をどこか斜めに見ている女子高生。
汗まみれで部活に青春掛けてる男子より、高1から人生設計ばっちり立てて勉強しているような人の方が好き。
男はハートじゃなく、年齢にあったデートをプランできるプロデュース力と顔面偏差値の高さだと思ってる系女子。
それがあたし。
「はいはい出たよ、美優の言い訳」
「うちらに彼氏がいてひとりが寂しいからって、かわいいやつ」
そう言ってあたしのほっぺたをぷにぷにしてくるのはゆっこ。
中2から付き合ってる彼氏(小村)がいる。
よくもまあ飽きないもんだ。
もう1人の冷たい目をしてあたしを見てるのが咲希(さき)。
1週間前に隣のクラスの男子に告られ彼氏が出来たばかり。
とはいえ、まだ高1の5月だ。
中学違うやつだし、ってことは出会ってまだ1か月ちょっとしかたってない。
そんなんでよく好きになれるもんだ。
「そんなんじゃないし。てかそんなこと言ってもどうせゆっことは一緒に帰れるし」
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