それでも運命の歯車は回り続ける

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「寂しい」 出会った頃の彼女の口癖。 あるサイトの自分のページに足跡があり、自分はその足跡を追った。 やっぱり「寂しい」という台詞が書かれてあり、サイトの名前を変えても何を書いても、自分は彼女を確実に見つける。 彼女は確実に自分を求める。 言葉も行動も何もかもが違っても、ずっと訴え続けた「想いは同じだよ」 という自分の台詞が甦る。 彼女に自由を与えて笑ってほしいと、突き放した。 「想いは同じ」 放れたくないのに、お互いが自由を相手に与えたくて笑ってほしいと願い放れた。 左右を履き違えた靴は、すごく歩きにくくて足に豆をつくり、痛くて仕方ない。 履き違えた靴なら、左右をもどそう。 履き違えた想いで心が痛いなら、想いをもどそう。 「想いは同じだよ」と愛し続けよう。 お互いが求めるままに心を繋いで生きていきたいと、心底願い彼女を求め続けた心は泣いていた。 嬉しくて仕方なく喜びの涙は溢れた。 過去を洗い流して、何もかもを無くした二人はやっとマイナスから、0になりスタート地点に立つことができた。 やっと二人、本当に歩むことができる。 有り難う。探して求め続けてくれて。 自分は嘘つきにならなくて済んだ。 「捨てられた犬猫なら、連れて帰り面倒みる。どんなに汚くても、綺麗にする。たとえ道端の石ころでも必ず見つける。」 その言葉を嘘にするところだった。 優しい時間だけが流れていく。
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