第1話

片道切符の代金は虚しいかな送金されなかった。

彼女は安心できる生活の場を手に入れた。

悩みは尽きないものの、自分は彼女を守っている

つもりだった。

自分の気分は激しく揺れ動き、彼女にあたる。

「できると信じればできるんだよ」
強い言葉は彼女を戸惑わせて、安心して受け止めることの出来ない不安にさいなまれた心は言葉の意味を拒否することで彼女は彼女を保っていた。

自分は彼女に苛立ちを見せたり、言葉にしたりした。

最低だね

彼女が絶対に怒らない、逆らわない、嫌われたくないと泣くのを知っていて

吐く言葉は「ダメなこ」というレッテルを彼女自身の思いで彼女が彼女に貼りつけた。

「自分が怒らせるから、悪いんだ。どうしたらいつも通りに優しく笑ってくれる？何をしても怒らせる。ダメなこ」

自分を神様のように強く強く求めた挙げ句に、自分は自分の上手く伝えられない思いで苛立ち

彼女は彼女が悪いと、二人堕ちる一方の日々が続いた。