第1章

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『キュイイイイイーンッ』。 お隣に引っ越して来た人は、月曜日から金曜日の週五日間。朝の八時から午後の五時まで解体作業を行っている。 『キュイイイイイーンッ』。 二階のベランダで朝の洗濯物を干していると。お隣さんがマスクで顔を覆って、膨らんだ乳房の横の左腕を根元から、電動ノコギリで切り落としているのが見えた。 『ゴトッ』。 お隣さんは左腕を切り落とすと。次は右腕を電動ノコギリで切り落としにかかる。 『キュイイイイイーンッ』。 膨らんだ乳房の横の右腕が、電動ノコギリで切り落とされていく。 『ゴトッ』。 右腕も切り落としたお隣さんは、膨らんだ乳房にフックを打ち込んで。身体が動かないように固定してから、次は首を切り落とそうとした時に。二階のベランダで洗濯物を干している私と目が合うと、マスクを外して。 『すいません。朝から騒がしくして』。 私は首を横に振って。 『いえ、お気になさらないで下さい。マネキンの解体業も大変ですね』。
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