翌日の隣人

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翌日の隣人

「あ、東上さん。おはようございます」 「あ、犀川さん、昨日はご丁寧にありがとう」 「いえ、大した物では、では、いってまいります」 「はぁ、いってらっしゃい」 オレは、なぜか、犀川を送り出すことになってしまった。 今日は、燃やせるごみの日なので、ゴミ捨てに出た時に、 出会ったのだ。 (研究所の所長って、みんなあんな感じなのか?) まあ、別に気にすることもないだろう。 陰気臭い方がイヤだからな。 オレの部屋は、このボロアパートの二階の端部屋、 隣は犀川で、下は大家の野口だ。 (いつ見てもボロイな) そろそろ、引越しも考えたいのだが、家賃は安いし、 生活するのには便利なところなので、 無理に引っ越すこともなかったのだ。 (さて!そろそろ、オレも出かけるかな!) ひとつ背伸びをして、軋む階段を上がり、部屋に戻った。
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