第1章

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...そのまま迎えた、朝。 なんの結論も解決もない。 それでも、眠ることで一旦記憶が中断したからか、昨日ほど気にならない自分がいた。 少し早いのだけれど、私は、いつも8時には家を出る。 うちの賃貸マンションは少し遠いし、早めに家を出てのんびり一人で歩くのが私の楽しみだった。 ガス、水道、電気と脳内で再点検して、鍵をかける。 ドアから3歩進んだところで、...エレベーター前に二人の後ろ姿を確認した。 今までどおり。 逆に疑いたくなるほど、コピーしたように相変わらず、爛漫な笑顔を無邪気に先生に向けている彼女ちゃん。
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