第1章

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彼女は、彼といつも一緒。 いつでも、一緒。 彼氏は照れ屋で、たまにしか彼女の方を見ない。 でも彼女はいつだって彼を見つめていて、目が合うと、パッと花が咲いたような笑顔になるんだよね。 もー、堪らん可愛らしさ。 彼氏の歩調に合わせて、ちょこちょこと小走りしてついていくのも可愛い。 たまに彼がゆっくり歩いたりすると、これまた彼女の弾けるような笑顔。 彼女が私の癒しとなるのに、そう時間はかからなかった。 ...あれ?私、彼女にぞっこん? 「まさかの同性愛とかじゃないよね...?!」 「ないない」 実は結構真面目にしていた心配に、間髪入れずに突っ込んできたのは真咲だ。 「彩ちゃんたらぁ、恋に恋するオトメだねぇ」 若菜も前の席から被せてくる。
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