第1章

4/28
前へ
/42ページ
次へ
「ちょっと花子!あんた、何で昨日来なかったのよ」 突然、輪に入ってきたのは、苦手なクラスメイト数人。 彼らには入学当初から目を付けられた挙げ句、花子なんてアダ名も付けられた。 私のフルネーム『花川彩子』の最初と最後を組み合わせたものであり。 また、私の暗い雰囲気とか実態のなさ(?)とかが幽霊っぽいってことで。 『トイレの花子さん』の、花子。 「合コン!来いって言ったよね」 「...行かないって言ったよね」 言葉尻は合わせてみたけど、迫力が雲泥の差。 こっわ!! 「やぁだぁ、こわぁいっ!!」 まてまてまてッ、若菜ぁッ、口に出さないで! ほらっ、もーっ!睨んでるよッ!!
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加