第1章

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驚きと共に、突然全てがチグハグに歪んで見えてくる。 いる筈のない女の子が教壇の横にいてひたすら先生を見つめていることも。 それに誰も触れないことも。 そんな非現実感の中で、彼女ちゃんの笑顔は相変わらずの可愛らしさだった。 ただ、彼女の気持ちが大きく見える分だけ、切なさが大きく胸を占めて。 もう、癒しとはとても呼べなかった。 それでも、それは私の勝手な思いでしかなく。 彼女ちゃんの恋するオンナノコな恍惚とした表情は、羨ましいほど幸せそうだった。
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