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「あ、あだち! ここ、車の中。でもって、製作所の敷地内....」
彼の中にあるブレーキを無理やり引く。
足立の胸を押すと、その手から伝わる鼓動と熱さが、抑え込んだはずの気持ちを再び高ぶらせた。
「別の場所だったら、してもいいって聞こえるけど?」
再び、彼の唇が近づいた。
「駄目っ!」
ほんの数ミリの距離でストップをかける。
最後の理性を振り絞り拒否を告げると、彼はくすくすと笑い出した。
なにこれ、足立、余裕過ぎ。
なんで、私、押され気味なの?
「もう降参? そんなにホテルに行きたい?」
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