★★ #2
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★★ #2
「知ってるよ」 千切られたばかりの細い先は、まだ白く濁った汁を垂らしていて、先を弄る爪の先にこびり付いた。 じわりじわりと乾くと、乳白色の小さな丸い結晶になる。 それでも私は舟を折る。 「繭香....。お前にとって、まだ俺は抱きたい男か?」 掌の上で風がそよぐたびに小刻みに震える緑色の舟を、温かくて真っ赤な水脈へと置いた。
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