6月:★1★ 欲にまみれる夜 #2

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小鳥のように震える律動も狂おしい感情を押し込まれる。 灼けるほどに熱く滾った蜜蝋が、私から溢れてくる愛すべき景色は、そう簡単に消し去れるはずがない。 この夜が最後かもしれない、もう2度と愛されることはないかもしれない。 だから、この景色全てを、身体に肌に刻みつける。 そんな想いを告げることなく、 ”好き”という気持ちを隠して、「気持ちいい」と甘く囁いた。
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