6月:★9★ 二子玉川で

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彼の根気に負けて、とうとうYESを言わされてしまった。 いや、限界だった。それはまるで中毒症状のように、彼を欲している。 * 仕事帰りに指定の時間通りに、二子玉川までやってきた。 冷房の効いた電車から、ホームに降り立つと額に汗が噴き出るのを感じた。 夏の空気はむっとしていて息苦しい。 それは東京のどこであっても同じようだった。
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