6月:★9★ 二子玉川で
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わざわざ足立が、私たちの住まいとは異なる場所を指定してきたのは、先日、釘を刺したせいだ。 「響希の家に誰か知り合いが来たら困るもの。 城崎さんのダンサーに知られたら、大変でしょ? 私の家だって、城崎さんがいつ来るかわからないし」 しらっと足立のプライドを逆撫でる男の名を出した。 途端に彼は黙り込む。
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