7月:★1★ 城崎家へ #2

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7月:★1★ 城崎家へ #2

「俺は、そういうつもりじゃ...」 城崎が発した、私を足止めをする言葉を吸いこんだ。 私を突き放しては、こういう事を求めてたんじゃないんだと、その唇が溢す。 そのたびに重ね合わせて、言葉ごと奪ってゆく。 「……しませんか?」 彼の感情が呼応するまで辛抱強く待った。 こうなったのだから、とことん行けるところまで行くほかない。
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