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7月:★3★ ジャッジ初日 #2
すっと手が上がる。その様子に視線を向ける。
手を上げた人々は、どこか落ち着きのない様子があった。
既に茂木は過半数を取りこんでいる。
どう転ぼうと、彼らが茂木の操り人形である限り、茂木の独壇場であることは変わらない。
山崎は無言で挙手をする者を数えていた。彼の冷めたい視線が、私へと向いて止まる。
途端に胃がきりきりと痛んだ。嘘がばれたのではと思い、冷や汗が噴き出る。
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