7月:★6★ サンライズドリンクへ #2

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云った途端、腕を天井へと伸ばした。 そのせいで掴んでいた左手が持ちあがり、身体が宙を浮く。 かろうじてつま先が床に数ミリ付いていたが、彼の腕にぶら下がった状態だ。 私が掴んでいる腕がうっ血して赤くなっていた。それでも彼は腕を下ろす様子はない。 「この状態で何分持つかなあ?」 新井が意地悪い笑顔を湛えている。
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