7月:★6★ サンライズドリンクへ #2

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私はぶら下がったまま、もう片方の腕で彼の腕へと掴まろうと伸ばした。そうはさせまいと彼は腕をぶんと振る。 その反動で、「ああっ!」と身体が大きく揺れた。 腕が引きちぎれそうだ。指先の感覚が次第に薄まっていく。 汗が額を流れた。もう無理かも知れない。などという負の感情が押し寄せた。
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