8月:★1★ 新井と車で #2

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助けたい。ダンサーたちを、そして足立自身を。 「そうです。そのためだったら、何だって」 「熱いね。その熱が冷めないことを祈るよ」 扉がばたりと開いた。そこはショースペースの前。 新井は、口元を緩めて「じゃあ、また」といい車を出した。 私の気持ちが届いているかどうかなど判らない。 ただ……、新井なら、逆転劇を産んでくれるんじゃないか? そんな期待を抱いた。
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