8月:★1★ 新井と車で #2

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赤い箱を眺めながら、私は彼に電話をかける。 繋がらない電話。虚しさだけが募る。 留守電のメッセージへと切り替わった。 「伝えたいことがあるの。 ダンサーの解雇の件で、電話を……、電話をください」 それだけ告げて切った言葉。 でも本当に伝えたかったのは、
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