8月:★1★ 新井と車で #2

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「正直者で従順な女がお好みなら、私はリストから外したほうがいいわよ」 「そんな女、面白くもない。僕が嫌いってぐらいの女のほうが面白い」 視線をあげると、新井の視線がすぐそばにあった。 私の反応を眺めている。 彼の冴えた頭の中では、どんな次の手を打とうと考えているのだろうか? 「新井社長の言う通り、本当だったらあなたと私は共に仕事することはなかった。 スポンサー営業は、私の仕事じゃない。でも、しなくてはならない理由が出来たの」 新井は顔色一つ変えずに私を見つめている。
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