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足立が身体を張って守ろうとしたダンサーを助ける方法は、根本の理由の打開しかない。
資金の確保は今のSSにマストな案件だ。
足立が戻ってくるためにも、新井の支払う10億は今すぐにでも欲しい。
時間がない。けれどもそんな匂いを漂わせたくはなくて、真綿で首を絞めるように躙り寄る。
新井は長い睫をゆっくりと下げ、目を伏せた。
「君がわが社に一人で乗り込んできたとき、言っていたね。
彼らの夢を壊せないって。助けたいんだろう? 君の大切な人を」
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