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乾が店を出た後、新井に、一杯付き合えと呼ばれた。
目の前にジンバックが置かれ、開口一番に今日の彼のダメ出しをする。
「じっくり行くんじゃなかったの？」
乾を時間をかけて口説くといったのにも関わらず、新井は仕掛けてきた。
乾も含め、誰もが新井の提案に心の準備ができていない状態で、
夢うつつなまま、今夜の会食はお開きとなった。
「その予定だったが、予定変更だ。
今、問題になってる休演が続いている状況を、打開するほうが先だろう。
この件が決まれば、そちらは、ダンサー雇用が継続できるだけの収益が出るだろう？」
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