8月:★16★ 足立とSSで #3

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足立は、私の頬に手を当てて、瞳の奥を覗きこんだ。 周囲には、人が溢れかえっている。 目の前の女が、誰のものでもない俺のものだと、此処にいる人々に見せつけたがっている。 「あなたと城崎さんとの立場は違う。 私と付き合うっていう意味、判ってる? 本部の人間に媚を売る足立響希、そう噂が立ってもいいの?」 でも彼は、ゆっくりと人の視線を引き付けるようにして、顔を近づけていった。 「そう云うお前こそ、俺を手懐けようと、 本部のイヌとして俺に抱かれてるって噂されるかもよ?」
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