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8月:★18★ 青葉の時も、紅葉の日も、 #2
もうあの場に私の場所はない。
いや最初から、私の場所なんてなかったか……。
「まあ漏れたとしても、ダンサーの癒着をしている人物を捜すためにスパイとして送り込んだってことになってるから、広まったら広まったで面白いけれどね」
山崎がふふんと鼻を鳴らしていった。
白昼夢でも見ているのだろうか?
山崎の発言は、私だけに聞こえてる幻か?
「スパイ? 私がですか?」
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