8月:★21★ 秘密 #3

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「ごめん、ダンサー同士のトラブルがあったって、河南さん処行ってくる。話はまた今度」 その目は狼狽えていて、靴の紐を結ぶのも適当に、彼は扉を開けた。 「気をつけて」 そう云った私の唇に触れた後、 「さっき言ったこと、冗談じゃないから。 返事、よく考えてから聞かせて」 私の戸惑いに気づいたのか、真剣な表情で彼は言った。
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