8月:★22★ 人生設計図 #2
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自らが放つ香りが充満する厚い絹糸で出来た繭の中で、私は蠢く。 男の手の温もりで生かされる、蛹のままで。 北山の鼻先が私の鼻の先に触れた。 吐息がかかる距離で瞼を閉じる。 すると壁の裏側で、バタンと扉が閉まる音がした。 北山は我に帰ったかのように身体を離した。
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