8月:★22★ 人生設計図 #2

30/35
前へ
/35ページ
次へ
「ん~。どうした?」 なんとも眠たそうな様子で北山は私に尋ねる。 おそらく北山は、きっと何も知るはずもないが、「誰か観た?」と念の為、問う。 北山は欠伸で返事をする。 そうだ。もし02の部屋で、北山との会話を足立に聞かれていたら? 恐る、事態に気づいた。 「……最悪」 再び、吾妻の前を通り過ぎた。 エレベーターホールにつくと、エレベーターは階下へとランプを移動させていた。 非常階段を使い、階段を駆け降りる。 扉を開けたところで、エレベーターのフロアにいる乾さんと城崎さんにかち合った。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

131人が本棚に入れています
本棚に追加