131人が本棚に入れています
本棚に追加
小栗の身体をペタペタと北山は触りながら、照れた表情を浮かべる彼を、まるで父親といった風情で眺めている。
従兄弟という割には、北山と、GE社の支社長の顔だちは似てはいない。
従兄弟の青年は、目鼻立ちがはっきりとしているが、一方、北山の目は一重で全体的にあっさりした顔をしている。
似ているところを、しいてあげるとすれば、2人とも背が高いというところぐらいだろうか。
そういえば、北山の両親は彼が若いころに、既に亡くなっていたはずだ。
最初のコメントを投稿しよう!