1781人が本棚に入れています
本棚に追加
/789ページ
だが、それは避けられぬようである。
これに関し、北方と矢次は県警に寄り、組対課と二課の捜査員に情報提供を願った。そこから、一人の人物が浮上した事を補足する。
これにより、能見本人を直接捜査せずとも、捜査の続行が可能な事が確認された。
それで北方は、報告を終える。
柿崎としては、密かに心の中で胸を撫でおろす。それでも、能見の存在は気にしなければならないが。
「では、翌朝。一番に、捜査会議を行います。そこで、明日以降の捜査方針を伝えます。ですから本日は、ゆっくり休んで下さい」
これにより、一同は解散した。
そこで、酒口と松本だけが呼び止められる。
「お二人には、酒出警部補から伝言があります」
「えっ、酒出さん。いや、酒出警部補からですか?」
「いつもの場所で待っているから、会議が終わったら来るようにとの事です。本日の会議の内容を、報告して来て下さい」
最初のコメントを投稿しよう!