第三章 ヒットマン

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   だが、それは避けられぬようである。  これに関し、北方と矢次は県警に寄り、組対課と二課の捜査員に情報提供を願った。そこから、一人の人物が浮上した事を補足する。  これにより、能見本人を直接捜査せずとも、捜査の続行が可能な事が確認された。  それで北方は、報告を終える。  柿崎としては、密かに心の中で胸を撫でおろす。それでも、能見の存在は気にしなければならないが。 「では、翌朝。一番に、捜査会議を行います。そこで、明日以降の捜査方針を伝えます。ですから本日は、ゆっくり休んで下さい」  これにより、一同は解散した。  そこで、酒口と松本だけが呼び止められる。 「お二人には、酒出警部補から伝言があります」 「えっ、酒出さん。いや、酒出警部補からですか?」 「いつもの場所で待っているから、会議が終わったら来るようにとの事です。本日の会議の内容を、報告して来て下さい」
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