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酒出は、まるでそう言っているかのよう。そして自信ありげな表情で、彼はゆったりと酒を飲んでいる。
その状況に、流石の松本も焦れてくる。
こんな時、酒口ならば更なる説明を求めるところ。しかしその酒口は、酒出にスマートフォンを奪われた直後、力尽きるように酔い潰れた。
「まったく、いつもこうなんだけら……」
結局松本は、自らそれ以上を聞く事が出来なかった。聞いたとて、答える気など無いように見える。
ならば酒出を信じ、明日に備えるしか無い。
そのように頭を切り替えると、松本も酒出同様に酒を飲み始めた。
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