第三章 ヒットマン

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   酒出は、まるでそう言っているかのよう。そして自信ありげな表情で、彼はゆったりと酒を飲んでいる。  その状況に、流石の松本も焦れてくる。  こんな時、酒口ならば更なる説明を求めるところ。しかしその酒口は、酒出にスマートフォンを奪われた直後、力尽きるように酔い潰れた。 「まったく、いつもこうなんだけら……」  結局松本は、自らそれ以上を聞く事が出来なかった。聞いたとて、答える気など無いように見える。  ならば酒出を信じ、明日に備えるしか無い。  そのように頭を切り替えると、松本も酒出同様に酒を飲み始めた。      
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