第三章 ヒットマン

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              2    翌日の昼過ぎ、酒出たちは千葉北署に現れた。  昨晩の酒出班による捜査会議の内容は、今朝早くに松本から柿崎にメールにて報告されている。それが今朝の捜査本部の会議にて持ち上がり、捜査担当が割り振られた。  北方たちは、引き続き葉北建設の人間関係を調べる。特に、常務取締役の徳山の人間関係について。  内海たちは、昨日北方がもたらした新情報の裏取り。  県警の捜査員たちは現場周辺での聞き込みと、遺体の現場への搬送経路の特定を指示された。  鑑識班の大半は、現場にて引き続き物証探し。  ただし、柿崎より指名された三名は、酒出からの指示を待つよう言い渡された。  その三名だけを残し、外回りの捜査員は全員が午前中より捜査に出かけて行った。しかし残された三名は、酒出たちが来ないが為に手持ち無沙汰となる。  そこで、各々自分の仕事をしつつ待機した。
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