第三章 ヒットマン

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  「じゃあ、お前だけ残るか?」 「いえ、絶対に行きますよ」  そんな不毛なやりとりがあった後、一同は警察車両に分乗し千葉北署を出発する。流石に、酒出班の三人は酒気帯び運転となるので、野島の運転する車両に乗り込む。  目的地は、市内の冷凍設備のある工場。  それらは、酒出がピックアップしたもので合計五つ。そのどれもが、廃業し現在は操業停止中である。  一つ目は、千葉校近くにあった水産加工工場。  基本的には、生魚の加工を行う会社の工場であった。しかし、大きくは無いが冷凍設備も備わっているという。  松本が、署に向かう途中で管理会社に連絡を入れ話しを付けておいた。お陰で担当者が、門の前で開錠し待ち構えていた。  一同は、そのまま車ごと敷地内へ。  そして管理人の案内で、工場の建物内へと侵入する。この工場は五年前に親会社が廃業し、同時に工場も操業停止となってしまった。
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