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おじさんと話してるうちに、泣きつかれた僕はいつの間にか寝ちゃったんだ。
いっぱい泣いたし、おじさんとお話ししてて、いつもより夜更かししたせいで、僕はぐっすり眠っちゃったみたい。
おじさんに起こされるまで、外がどうなってるか全然気付かなかったんだ。
僕を起こしたおじさんは、いつもと違ってた。
いつも綺麗なかっこをしてたけど、その日はもっと格好良かった。
スーツにネクタイ、髪の毛をきちんとセットしたおじさんは、とっても社長さんらしく見えた。
これから戦いに行くよっておじさんは言った。
まだ半分寝惚けてて、意味が解っていなかった僕を、優しく抱き締めてくれた。
我慢しないで良い。
ちゃんと自分の気持ちをぶつけるんだ。
おじさんの家族みたいに、バラバラになってしまう前にね。
そう言って、僕が外に出ても寒く無いように、おじさんのセーターをパジャマの上から着せてくれた。
柔らかくてふわふわなマフラーも巻いてくれた。
おじさんのいつもと違う雰囲気に、僕は何も言えなかったけど、目が覚めるにつれて外で何かが起こってるのが伝わってきた。
ザワザワと沢山の声が聞こえて、外に沢山人が居るのが解った。
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