第一章

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キーンコーン…… 朝のHRの本鈴がなる。 そんな中私たちは喧嘩しながらきたためチャイムが終わるギリギリのところで教室に滑り込んだ。 「……ったあああー!間に合った!もうこんなアホと一緒じゃなければ…」 「おおばかのすけ!おまえのせいでギリギリなんだろ?!」 「なんですってー?!」 「はい二人とも。夏休みを挟んでもっと仲良くなったのはわかったからおとなしく座ってちょうだい」 「「なってない!」」 「そう…(いや絶対なっただろ、ってみんな思ってるわよ…)」 担任の角田先生に注意されるなりからかわれるなり私たちはおとなしく席に着いた。 これらも、いつものこと。 せっかく夏休み明け最初の学校なのに。 私と成瀬は幼馴染で喧嘩っぱやい。小中高一緒で一番仲良しだけど一番喧嘩する。 まあ、そんなんだからこそ、一番信用してるんだけどね… なんてニコニコしながら成瀬の横顔を見ていると、 「なんだよばかのすけ。人の顔見てにやけんな、変態かよ」 カッチーーン 「この変態変人エロ大魔王ドアホ星人のくせに!!!」 と、まあお約束。
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