第一章

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「…んあああーやっと午前終わった!久々の授業は疲れるねえ…」 左手で右手首を掴み上に伸びる。授業終わりには定番のストレッチ法。これがなんとも言えないほど気持ちいい。 そう言えばさっきハルヤセンパイとの出会ったきっかけを思い出してて気になったことが…… 「なんだっけ。忘れた。まいっか」 「おまえ独り言多すぎ。」 成瀬のご登場。こいつはいつもいつも私にちょっかい入れてきて…… 「どうせ多いですよーだ。悪かったね、変なやつで…ヒャ!…いちごミルク?」 「おー。さっきは悪かったな、飲んで機嫌なおせ」 そう微笑んだ成瀬は私の頬につけてきた冷たい冷たい缶のいちごミルクをそっと机に置いた。 「…許す♪」 さすが成瀬はよく分かってる。 いちごミルクは私の大好物な飲み物。 「ん。(ったく…単純なやつ)」
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