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バイトから帰ると、隣の部屋には灯りが点いていて、自分の部屋に帰って弁当を食べて晩酌。
「あっ……ん……」
色っぽい声が聞こえて、壁に耳を当てる。
麻薬のようだった。
そんな日が幾日も幾日も続き、
「声だけじゃダメだ……
見たい!」
欲望が限界を超えた。
男は自分の部屋を漁り、
「な、なにか……
何かないか……」
一本の釘と金槌を見付けた。
「こ、これで……」
長い長い釘を薄い壁に当て、金槌で
コーン、コーン
ゆっくりゆっくりと打ち付ける。
女にバレないよう、少しずつ少しずつ、数日に分けて打ち付けた。
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