第1章

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灯りは点いている。 だが、いつもの声は聞こえてこない。 男は視線をあちらこちらへと移す。 「あれ?」 見覚えのある景色。 「お、俺の部屋?」 不思議な感覚に陥る男の前に、 「えっ!な、なんだ?」 自分自身が現れた。 驚いて壁から離れようとするが、 「全然離れない!」 ジタバタする男の前に、自分が座り込んだ。 手に持っているのは、 「や、やめろ!」 釘と金槌。
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