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あれから2年……
「……本当?」
「……うん」
「なんで」
「瞳の人徳と、周りの嫉妬と、いたずら。……多分」
「そうかー」
なんで、なんで私が生徒会なんかしなきゃいけないだぁ!
心の中で叫んだ。そんな気持ちが、分かったのか、隣で絢が言った。
「大丈夫、私も生徒会することになったから」
「そういうことじゃない……私がやるのと、絢がやるのとは、全然違うから」
「大丈夫、頑張ればきっと昔みたいに話せるようになるよ、きっと……」
絢は、曇りがかった空のたった一つの青を見つめた。
「きっと……」
きっと絢にも、この大役が私に務まらないのは分かってるはずだ。
「あっ、ヤバイ今日早速生徒会会議あるから、8時までに生徒会室ね!」
そういって絢が走り去っていくこところを見て、、妙にホッとした。
自分がすごく嫌になった。でも、昔から友達の絢でもこんな感じになっている自分が怖い。だから、言葉なんて、信じられない。
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