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私は人の心が分かる。そう気がついたのは、中一のいつだっただろう。まあ、どうでもいい話だけど……あの子も、こんな気持ちだったのかな、
人の気持ちが気持ち悪い。
いけないいけない、なんかよく分かんないけど生徒会長になったんだ。しっかりしないと、そう思って、扉を開けた。
「ポフッ」
ナンダコレハ! 皮のような質感。粉っぽくなる頭。これって……
「うはははははばば! がはは!がばっ! ぼへっ! ひーひー……うはははは! 引っかかったか、まさか引っかかるっ、うはははは」
何か、知っている人間がいる。いや、絶対気のせいだ! こんな男と幼馴染なんてあるはずがない。絶対的にも相対的にも絶対違う! そもそも、あんなヘナチョコ、ここにいるはずない!
「よっ、瞳。元気か? くっ! くはははははは」
マジですか、マジですね。これはヤバいですね。
「翔遠! なんででこここにいるの!」
しまった! 話して、噛んだ。どうして。
「あっ、久しぶりに喋った」
やめて、噛んだ事は言わないで、うるさいから、
「は?そんなこと、一言も言ってないけど」
やめて、なんで話したんだよ、バカなの? 私。やめて、私って、こんなに人と話せなかったっけ?
「落ち着いて瞳! そう、落ち着いて、落ち着いて、深呼吸して……」
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