初まりの始まり

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俺の名前は悠士、父親が町の総合病院を営んでいるいわばボンボンみたいなもんで俺は毎日の様に勉強の日々が強いられていた。 それでもそれを苦と思わなかったのは姉の存在が大きかった、姉は病院を継ぐ気はなくパソコンのプログラム関係の勉強をしていた。 そんな姉の夢物語の様な話はまるで子供が自分の夢を楽しそうに話す姿に似ていた。 そんな姉の為になるならばと俺は病院を継ぐことを条件に姉を家に縛り付けないという約束をした。 俺はそれを犠牲だとは微塵も思ってはいなかったがどうやら姉は違ったらしい。 俺の犠牲の上に成り立った自由に不満があったのかVRシステムという人類の科学技術の水準をはるかに超えたシステムを開発して家を出ていった…
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