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「これ、絶対姉さんの贈りものだよな」
そう言って手に取ったgear-connectのパッケージの下には小さな手紙が挟まっていた。
その手紙の内容は、
『悠士へ、私のわがままのせいで悠士には窮屈な思いを味わっているとは思いますがこれが私のやりたかった事、昔悠士に話した夢物語を現実にしたものなので悠士には是非手にして貰いたかった。
お父さんの目が厳しいかも知れないけどきっと悠士が気に入るものだと思うからお父さんの目を盗んでプレイして欲しいと思います』
小さな手紙にぎっしりと小さな文字で書かれたそれを俺は握り潰してゴミ箱に投げ捨てた。
その時俺はどんな感情だったのか覚えていなかったがこのゲームを誰よりも先にクリアしてやるという気持ちだけは覚えている。
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