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東京に近いところにある学校、
市立大宮高等学校。
その校門で俺、竹島隼人(たけしまはやと)は友人を待っていた。
友人は今教師から呼び出しを受けて説教されている。
……暇だ。
そう思って俺はスマホを操作した。
するといつの間にか二件のメールがやって来ていた。
一つは母からの買い物のめもメール。
だがもう一つはダイレクトメールらしくアドレスに覚えがない。
ましてや件名が『貴方の運命、どうなるか気になりませんか?』という何とも迷惑メールらしいものだった。
竹「…迷惑メールならお断りだって。
何でこんなのが届くんだろうな…全く。」
俺がそのメールを消そうとスマホを操作する。
が、
?「オーイ、はやとー!!
待たせちまってごめん!!」
丁度その時、待っていた友人…海道小吉(かいどうしょうきち)が俺のもとまで走ってきた。
竹 「遅い小吉。
ったく今度は何やらかしたんだよ。」
海「それがさぁ、聞いてくれよ!!
あのボンクラ教師人が興味本意で聞いた大学の進学先の事を二時間以上かけてくどくど言ってきたんだよ!!
全く、まだ決めた訳じゃねぇってのにな。」
竹「大方…華林先生に捕まったな?
あの人は話が長いからなぁ。
つーかお前、大学行くの?」
海「あぁ、まぁな。
高校卒業で就職…もいいんだが今の時期もうそれじゃ食ってけないからな。
それにキャンパスライフには恋が付き物だからそれに乗じて…ププッ、」
竹「前建前後ろ本音と見た。
まぁ確かに大学を目指すのもいい目標だろうな。
じゃあはなしは帰りながら聞かせてくれよ。
勿論、遅刻した分メックでポテトおごれよな。」
海「くぅ、ちゃっかりしやがってこん畜生!!
分かったよ!!
ただし電車の時間には遅れんなよ!!」
大学の話が長くなりそうだったから俺は適当に切り上げて帰るために地下鉄に向かった。
俺を追いかけるように小吉も小走りで俺についてきた。
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