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東京のとある地下鉄。
メックのポテトを食べながら俺は小吉と帰りの電車を待っていた。
小吉はずっと大学生の楽しさをずっと語り尽くしていた。
俺はそれを聞き流しながら先程の迷惑メールを開いていた。
するとメールの内容はどこかのサイトへと繋がるリンクと、
『貴方がこれからたどる運命がすぐ見れるよ!!』
とかかれただけだった。
小「うん?
なんだよこのメール。
って、これって…」
竹「小吉、お前この迷惑メールの中身知ってるのか?
ただの迷惑メールだろこれ。」
小「これって『運命先読みアプリ』への招待状だぜ。
このアプリってこう言うメールからじゃないとインストール出来ないアプリで有名なんだよ。
なぁ、見てみてくれよそのリンク。
俺も見てやるからさ。」
竹「おいおい、これ開いて大丈夫なのか?
開いた瞬間高額請求とか勘弁だぜ。
…………まぁ、気になるから開くけどさ。
それじゃあ」
小吉がそうそそのかすので俺はリンクを開こうとした、が。
小「おい、ちょっとタンマ。
あれ見てみろよ。」
竹「ん?」
小吉が指差した先には一人の女子高生がヤンキーのような男に絡まれていた。
竹「…カツアゲか?
あんな人前で堂々と。」
小「しかもあれ、同じクラスの猪原亜衣さんじゃんか絡まれてるの。
そしてからんでんのは芦屋だぜ。
学校で噂のヤンキーだ。」
竹「小吉、それを俺に教えてどうしたいんだよ。
言いたいことは何となくわかるけど。」
小「お前は、こういうの見たら助けずにはいれないだろうしな。
俺も手伝うからさ。」
竹「…ったく、
じゃあついてこい小吉。」
小「合点!!」
俺達はそう言って芦屋と女子…猪原さんに向かって歩き始める。
芦「だからよぉ、
俺はただあんたと」
竹「ごめん猪原さん。
今日は遅くなっちゃって。」
猪「え?
えっと…」
芦「あ?
おいてめぇ、誰の了見でこいつに声を」
小「ごめんなさい!!
今日は猪原さんと帰る約束してたんだ。
でもきょうはたまたま遅くなっちゃってさ。」
小吉が言い訳をしていたその時丁度電車が到着した。
小「じゃ、じゃあ俺達はこれで!!
行こう猪原さん!!」
猪「えっ!?
あの!!」
俺と小吉はそれを見て扉が開いてすぐに猪原さんを電車の中に連れていき、
芦原をあしらいながら小吉が最後に電車に入り扉がしまった。
扉を叩く芦屋を見ながら列車は発進した。
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