2人が本棚に入れています
本棚に追加
小「ふぃー、あいつの目力こえぇ…
まじでチビりそうだった。」
竹「無茶なたんかきるからだろうが。
だけど助かったぜ小吉、
お前のお陰でうまくいった。」
小「へっ!!
いつも通りってね!!」
芦屋から逃れた俺達は電車の中で互いにハイタッチをした。
周りの客がおかしそうに俺を見る中で引きずり込んだ猪原さんが申し訳なさそうに声をあげる。
猪「あの…助けてくれてありがとうございました。
それで貴方達は…何で私の名前を?」
竹「あ、そっか。
紹介してなかったしいきなり馴れ馴れしかったよね。
俺は竹島隼人。
こっちは俺の友達の」
小「海道小吉!!
俺のことは小吉って呼んでくれ。
」
猪「…竹島くんに、海道君。
さっきはほんとうに助けてくれてありがとう。
さっきのひとに絡まれて凄く怖かった。」
小「そう言えばなんで芦屋に絡まれてたんだ?
猪原さんってあいつと」
竹「ストップ。
たぶん芦屋の言いがかりだろ?
これ以上それのことは聞くのやめとこう。」
小吉がさっきの事を聞こうとしたが俺はそれを止める。
そんなこと恐らく猪原さんはその事はあまり聞かれたくないようだと思ったから。
それを察したのか小吉は聞くのをやめて思い出したように俺に話題を振ってきた。
小「そうだ、さっき見ようとしてた運命先読みのメール。
まだ見てなかったよな、今見ようぜ!!」
竹「あぁ、そう言えば見てなかった。
…あ、猪原さんは知ってるかなこのメール。」
俺が猪原さんにメールを見せたあと聞くと猪原さんはおどろいた顔でそれを見る。
猪「私も、そのメール来たよ。
昨日突然こんなメールが…ほら。」
そう言って見せてくれたスマホには俺と同じように運命先読みアプリへのメールが来ていた。
竹「猪原さんのところにも…
よし、じゃあ俺のメールから見る。
猪原さんも一緒に見る?」
猪「うん、見る。」
俺達は三人で寄りながら俺のスマホを見る。
そしておれはリンクをタッチして開いた。
しばらく通信があったあと、
ティ『ハァイ!!
招待状を手にした貴方!!非常に幸運ですね!!
この私、ティアールが貴方のこれからたどる運命をお教えいたしまーす!!』
突然スマホ画面が真っ暗になりその中に蒼い髪をしたやたら胸を強調した女性がそう言っていた。
そしてそのあと動画が勝手に始まったが
竹「!!」
小「なっ!?」
猪「えっ!?」
その動画は俺達のお気楽な想像をうち壊すものだった。
最初のコメントを投稿しよう!